花見酒

季節はずれだけど、今日は花見酒を聞く。


セカンドアルバム「夕掛け」に収録されてるのだけど、ファー
ストアルバムより前の曲で、強烈な思い入れのある曲で、セカ
ンドアルバムでようやく片付いた。この曲のおかげで一時はバ
ンドも曲も人も全部いやになり、「もうバンドなんてやらない」
とか言ってて、数年くらい心の傷になった原因の曲。他人から
は、たかだかそんなもので、と言われてしまうが。


水鏡がというか、アナンが最初、人に知られるようになったき
っかけでもある曲。以前は、別のバンドで不本意な形でも演奏
してた。知ってる人は知ってるが、昔出た自主制作オムニバス
のCDなんかもある(お粗末で聞けたものじゃないが^^;)。


セカンドの曲の中では最も精密なんじゃないかな。最初、さん
ざん皆に、「そこ違うっ!」を連発してた^^;「花見のテーマ」
の部分はK/G/Bの3旋律で構成されてるのだ。その後、「咲き
乱れたる」で、天を見上げると視野いっぱいの桜の花と太陽の
光。


オープニングとエンディングを同じテーマにするのは、作った
当時非常に好きだった。そういう構成は今でも好きだけど。


「間」がいいのよね。レコーディングはもちろんドンカマ使っ
てるのだけど、いっぱいいっぱいにひっぱる。


以前はライブで篳篥を使ってたこともあって、レコーディング
でも使おうと思ったけど、練習を怠りすぎてちゃんと演奏でき
ずに断念。


拍がよくわからなくて、この曲の譜面が書けない(涙)。


基本「手で弾けないものを重ねるのはイヤダ」なのだけど、こ
の曲のキーボードパートはライブでは片方しか弾けない。


メロトロンフルートは、やっぱホンモノだ。


神楽鈴とか風鈴とかのワンショットも、この曲はきちんと決ま
ってる。


アルバムでの琴は本物をお嬢様芸で弾いてる^^;でも「花の木と
なりぬ」のとこ、ずれちゃったんだよね。


SH-2の「ふりそそぐ光の音」が好き。あちこちに出てくるシンセ
の3連みたいなタイミングはシンセのRATEなんよ。


笙はサンプリング。


「酌み交わされし杯」のとこ、フェイドインするアナログスト
リングスにしびれる。


シンセソロ〜ピアノ、「・・・花の揺蕩」のとこ、タイヘンな
のだけど、ライブで上手くできるとカッコイイ。


後半の盛り上がるとこ、「落ちる涙を 無音の中 受けゆく杯」
のあたりは、自分でもさっぱり理屈がわからず、とにかくこの
通りの音で弾いてー!!でやってた。今でもよくわからない。


自分の20世紀最高作。